| 1 | 2 | 全て表示 | 次へ ≫

水分が不足がちな現代人


水は脳や心臓を守り、生活習慣病の予防に一役も二役も買っています。水は生命の基本なのです。

人間の血液は、健康であれば弱アルカリ性を示しています。しかし、栄養物の燃焼によって酸性に傾きやすいのです。といっても、血液はいつでも弱アルカリ性なので、酸性に傾くというのは、弱アルカリ性の範囲でどれだけ酸性に近づくかということです。酸性に傾くと、血液はそれこそベトベトと粘っこくなってしまい、血流が悪くなってしまいます。つまり、血液はサラサラでないと毛細血管まで流れていかないので、代謝機能が低下し、さまざまな障害が生じるのです。多すぎる酸は、汗、皮脂、尿に含まれて体外に排出されます。しかし、汗や尿を作る水分が充分ないとそれができません。このように、水には酸性に傾いた血液を元に戻そうとする働きがあるのです。

水の働き、飲水の効用から、水には病気にならない恒常性維持(ホメオスタシス)機能を高める作用があることが分かります。ところが、現代人はエアコンの普及で汗をかかなくなり、日常の中でこまめに水分を摂ろうとはしなくなっているようです。体内の水分が絶えず皮膚から蒸散しているにもかかわらず、喉の渇きを覚えるほどの発汗がないことが原因です。水分を補給するにしても、糖分の入った清涼飲料水やビールジュース、あるいはビールといった、ミネラルバランスを含めた水分補給とは違った摂取をしています。その意味で、現代人は慢性的な水分の欠乏にあるといえます。


妊産婦と水 Vol.3

母乳のほとんどは水

赤ちゃんが生まれてからもお母さんの飲み水はとても重要です。多くのお母さんは、母乳を与えて育児を行います。母乳は栄養や免疫力がたっぷり詰まっていて、また母と子のスキンシップを図る上でとても良いものです。ですが、気をつけたいのが母体の状態。母乳はお母さんが体内で作り出したものですから、母体の体内環境がダイレクトに反映されます。しかも、その成分の約88%は水分。お母さんの体内の水がそのまま赤ちゃんに伝わってしまうのです。お母さんが身体に良い水を飲んでいれば、赤ちゃんにも良い水が伝わり、健やかな成長を助けてくれることでしょう。


妊産婦と水 Vol.2

汚れた海が胎児の体内を汚す?

胎児は羊水の中で身体を動かして筋肉や骨格を成長させるほか、羊水を飲み込んで呼吸の練習を行い、尿として排泄します。つまり、胎児は羊水を全身に巡らせながら成長していくのです。その羊水に身体に良くない成分が含まれていたら、胎児は一体どうなってしまうでしょうか。汚れた海で生命が健やかに育まれないのと同じく、お母さんの海が汚れていては胎児の体内に悪い成分が蓄積されると考えられます。良い羊水を作るためには、海と同じミネラル分を含む身体に良い水を日頃から飲むことが大切です。全身の水が入れ替わるには約20日間かかると言われていますから、妊娠が分かった後に良い水を飲み始めても間に合いません。普段から飲み水に気をつけるに越したことはないでしょう。


妊産婦と水 Vol.1

胎児は"母なる海で育つ"

人間は新たな生命を授かると、十月十日の間、お母さんの羊水の中で大切に育まれていきます。胎児の命のゆりかごとも言える羊水、それは一体どういったものなのでしょうか?

妊娠初期の羊水はお母さんの血漿(血液の液体成分)から作られています。そしてその成分は、実に不思議なことに海の成分ととてもよく似ているのです。あらゆる生命は海から生まれたと言われますが、ある意味では、陸に上がった今でも人間は海から生まれていると言えるでしょう。お母さんの作り出す羊水という海で、胎児は育っていきます。

《妊娠初期の羊水はお母さんが作り出したものですが、後期になると胎児自身が分泌液を産出して羊水を作り出します。》


体に必要な水の量とその役割

人の体の約60%が水分で構成されていることは、ご存知の方も多いと思います。しかし、加齢とともに55%ぐらいまで水分量は減少してしまいます。特に女性の減少量は激しく、30代を過ぎると男性の2倍のスピードで減少していくそうです。

生まれたての赤ちゃん・・・80%以上

成人・・・60~70%以上

お年寄り・・・55%

そもそも、どうして人の体にはこんなに水分があるのでしょうか?実は、体内の水分は、酵素や栄養分を細胞に届け、老廃物を排出するという大事な役割を担っているのです。しかも、水がその役割を果たすためには、体重の3倍の水が必要に。体重が50kgの人なら、150000ml必要なのです。これは、ペットボトルに換算するとなんと300本分!これだけの水を循環させなければ私たちは健康に生きていけないのだそうです。びっくりですね。

ところで、水分が体内から10%失われると生命の危機にさらされることを知っていますか?10%といわれても、ピンと来ない方も多いと思いますが、たとえば「喉が渇いたな」と思った時には、すでに1%の水分が失われているのです。又呼吸をするだけでも体内の水分は減少するようです。水分が失われるのは、排尿や汗を流した時と思っていましたが、それだけではないのですね。

 

こんな体と水の関係を認識することで、これから水を飲むときの意識も変わってくるのでは?体の機能を円滑にめぐらせる為にも、積極的に水を飲むことはとても大切なことなんですね。


老化とは乾燥の過程

老化とは乾燥の過程

老化にともなって少なくなっていくのは実は細胞内の水分で、加齢による細胞と細胞の間の水分変化は少ないのです。そして若い人の肌がみずみずしいのは細胞内の水分が多いのであって脂肪が多いのではありません。お年寄りは細胞内の水分が少なくなるのでシワが立ってくるのです。脂肪が少ないというわけではありません。

夏になると密閉された車の中で子供が死亡する事故が絶えません。これは子供が以下に水分を必要としているかに親が無知であることも原因です。子供の体のkg単位での水の出納は0歳時で125ml~150ml/kg成人男子で30ml/kg女子で25ml/kg。これを60kgに換算すると成人男子で1.800ml、女子で1,500mlですが0歳児となると9,000ml、つまり大人に換算すると9Lが一日に必要となる計算です。赤ちゃんやお年よりも。


体の65%は水で出来ています。

体の65%は水でできています。

各器官における水分量

皮膚・・・72%    筋肉・・・76%

血液・・・83%    肝臓・・・66%

腎臓・・・83%    骨格・・・22%

心臓・・・79%    脾臓・・・76%

肺    ・・・79%    脳  ・・・75%

胃  ・・・24%    腸管・・・75%


尿は健康管理の目安

特別に水分の多い食事を取ったり、水分を多く摂取しない限り毎日の尿の量や回数はほぼ一定しています。特別に運動をしたり、多量の汗をかいたりしていないのに尿の量が極端に少なくなってきたり、反対に水分を多く取っていないのに尿の量が多くなったり夜間トイレに起きるようになった場合も要注意です。

また、尿の色やにおいなども体に異常がある場合は普段と異なるので、尿の量や回数、色、臭いなどに注意することにより健康状態の目安を知ることが出来ます。一般的に見られる病気としては、腎臓が悪くなると尿の量が減少し、また、血尿が見られることもあります。

糖尿病では、尿の回数が多くなり(喉の渇きを感じる場合も多い)、甘い臭いが感じられる場合もあります。熱があるときやビタミン剤を飲んでいるとき、汗を多くかいて水分の補給が少ないときなどは、尿の色は一時的に濃くなりますが、水分を補給することにより通常の色に戻ります。このような一時的な現象でなく、数日以上にわたって異常が続き、体の調子が思わしくないときは医師の診断を受けることが必要です。


アトピー性皮膚炎を緩和する水

アトピー性皮膚炎は乳幼児期に始まることが多いのですが、すぐに治る一過性の症状ではない為、根気よく治療していかなければなりません。近年では、 どういうわけか世界的にアトピー性皮膚炎が増えているといわれています。日本でも例外ではなく、1980年から1990年の10年間に約2倍も増加してい ます。

アトピー性皮膚炎の患者数

平成14年・・・約27.9万人

平成17年・・・約38.4万人

アトピー性皮膚炎に「身体にいい水」を有効活用しよう

アトピーを治すためには、まず自分の症状を悪化させるアレルゲンを避けることが第一。その他にも、スキンケアに注意する、ストレスを溜めないなどの 対策がありますが、ぜひ活用してもらいたいのが「身体にいい水」。水を有効に利用することで、アトピーが改善されたという声もあるのです。では、一体どの ように水を活用すればよいのでしょうか?

1、「皮膚は内臓の鏡」良い水で体内を奇麗に

体内、特に全身をめぐる血液が汚れていると、当然、外側にある皮膚にも悪影響が出てきます。血液の約80%が水ですから、良い水を摂取することがと ても重要だといえるでしょう。甘いジュースばかり飲んでいると、糖分の摂り過ぎで血液がドロドロになってしまい、身体に入り込んだアレルゲンがいつまでも 体内にとどまってしまいます。身体に良くなじむ水で積極的に全身の洗浄を行えば、身体に刺激を与える刺激物質を洗い流せます。

2、身体になじむ水で皮膚に刺激を与えず清潔に

アトピー性皮膚炎には外部からの刺激も大敵。刺激を受けるとカユミが発生するため、無意識に皮膚をかきむしります。すると、傷口からアレルゲンが進入してきて、さらに症状を悪化させてしまうのです。

皮膚を清潔に保つ為には入浴が効果的ですが、お風呂に使う水は基本的に水道水です。水道水は塩素を含む酸性水で、殺菌能力があるのですが、殺菌だけ にとどまらず皮膚を傷つける恐れがあると言われています。ですから、入浴は素早くさっと汚れを落とす程度に。それにプラスして、患部をこまめに「身体によ い水」で洗浄するのが良いでしょう。身体によくなじむ水ならば、皮膚に余計な刺激を与えずに、患部を清潔に保ってくれます。


糖尿病になってしまっても、水が強い味方に

糖尿病は一度なってしまうと完全に治癒することが無い為、上手に付き合っていかなければなりません。具体的な治療方針は医師から指示がありますが、普段の生活で水が強い味方になってくれます。

1、血糖値を上げないために水を利用

糖尿病になってしまったら、それまで以上に血糖値に気を配られなくてはなりません。

前述したように水は食べ過ぎを抑えてくれますから、食事量を抑え血糖値上昇を抑制します。

また、甘いジュースなどを好んで飲む人もいますが、ジュースは糖分が多く、糖尿病の方にはとてもおすすめできません。

そこで、ジュースをおいしい水に変えましょう。食べ過ぎを抑えるだけでなく、糖分の摂り過ぎも抑えてくれます。

2、水で運動効果をアップ

糖尿病には、血糖値を下げる運動療法も必要です。ウォーキングなどの有酸素運動が有効だといわれていますが、ここでも役に立つのが水。まず第一に運動で水分不足に陥らない為に水分補給が必要ということもありますが、体内の循環を良くする水ならば、老廃物・不要物質を積極的に対外に排出して燃焼を助ける為、血液中の糖分がより消費されやすくなります。


| 1 | 2 | 全て表示 | 次へ ≫